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意外と知らない、ボールペンの基本

パソコンとインターネットの爆発的な進化と普及によって、事務作業の多くのプロセスがデジタル化された現代では、手書きで作業を行う機会はかなり減ってきています。

とはいっても、大事な契約のための署名や各種サインなど、重要度の高い文字情報は未だに手書きで記されることが多く、却って手書きで記す言葉の大事さは深く広く認識される様になっています。
そうした手書きをするための道具で最も馴染み深く、使用頻度も高いであろう、ボールペン。毎日必ずといっていいほど、ボールペンを使う機会は多いものです。

しかし、その歴史やメカニズムなどについて知っている人は、あまりいないと思います。知らなくても使用には問題ないかもしれないけど、ちょっと気になる、そんなボールペンの基本を見ていきましょう。

これは知っている人も多いと思いますが、まず、なぜ「ボール」ペンなのか。

それはインクを紙などに定着させるメカニズムに理由があります。

ボールペンの先端には、とても小さな金属製やセラミック(セラミックは狭義では陶磁器、広くは釜業製品をさします)などの球体があります。
この球が回転することで、上部に設置される管に収容されているインクがこの球体の表面に漲り、線を描くことが可能になります。この球体の大きさに応じて描くことのできる線の太さも変わり、その幅(0.5mや0.7mなど)がボールペンの頭部のあたりに記されていることが多いです。
この一連のインクを出すシステム、ボールとインクとインクのつまった管の総体を「リフィル」「芯」などと呼びます。
指を当てて本体を掴む部分やペン軸と呼ばれる外に見える部分と区別して使われる言葉です。