塗料が使われる場所ってどんなところ?
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塗料が使われる場所ってどんなところ?

日頃意識することはありませんが、私たちの身の回りは塗料が塗られているものばかりです。

これらの塗料は大きく分けて、工場の塗装ラインで塗られるいわゆる工業塗料と、すでにできあがっている構造物などにあとから塗装する汎用塗料に分けられています。

工業塗料では、塗装条件を管理した状態で塗装することができますが、汎用塗料では塗装は温湿度の影響を直接的に受けたり、塗装中に雨に見舞われることもあります。また塗装膜厚も作業者の技能に依存することになるため、塗装の管理が非常に重要になってきます。

塗料工業業界の調べでは、最も需要の大きい分野は建物で26.4%を占めています。これに建築資材を加えると32%になり、全体の3分の1を占めることになります。次に大きいのは道路車両であり、新車が16%、自動車補修が3.1%で、計19.7%になります。

なお、2004年度の新車の生産台数に占める輸出台数の割合は47.2%であり、新車に塗られた塗料の約半分が輸出されたことになります。

次いで大きい分野は金属製品用で8.4%です。電気機械用、機械用、構造物用、船舶用、道路標示用の分野はいずれも5%前後で拮抗し、各分野で幅広く用いられているのがわかります。

自動車、金属製品、電気機械などの分野ではこれら製造企業が海外生産を活発に進めており、需要構造が変化しています。また木工用は海外品に押されて減少し、家庭用は少ないのが特徴です。それは日本では海外と異なり、白木の文化を持っているからです。

2004年度の地域別需要量比を見ますと、関東・甲信越が最も多く38.4%、中部16.1%、近畿15.7%、九州・沖縄9.1%、その他16.8%で、輸出は3.9%になっています。