吸放湿性と湿度の調節
1 min read

吸放湿性と湿度の調節

相対湿度は空気中に含まれる水分量が一定量であるときには、温度が上がると減少し、下がると増大するが、合板を内装した住宅内の相対湿度には変化がほとんど見られない。これに反して、ビニールシートで内装した住宅内の相対湿度は、外気の相対湿度と同様に、温度の日変化に対応して著しく変動している。つまり、ビニールシート内装の住宅では、温度の上昇時に調湿効果を測る指標-B値からの放湿がないため相対湿度は低下し下降時には壁面への吸湿がないので、相対湿度は上昇するのである。この例の合板のように、内装材料が吸放湿する性質をもっていると、住宅内の相対湿度の変動は緩和される。この能力を調湿特性と呼ぶことにしよう。