糖尿病を予防する運動法は?
1 min read

糖尿病を予防する運動法は?

糖尿病は近年、深刻な健康問題となっており、その予防が非常に重要です。予防や改善には、食生活や運動など生活習慣の見直しが欠かせません。今回は、糖尿病と運動の関係について、効果的な運動方法も含めてご紹介します。

糖尿病と運動

糖尿病を防ぐためには、運動がとても大切です。これによって、体の中のブドウ糖が筋肉に取り込まれ、血糖値が下がります。続けることで、インスリンの効果が向上し、血糖値の安定にもつながります。運動は糖尿病予防と改善に役立つのです。

しかし、日本では多くの人が運動不足とされています。日常生活に取り入れることで、この問題を解決し、糖尿病を防ぐことができます。健康的な生活を目指して、少しずつ習慣化していきましょう。

糖尿病を予防する運動法

適度な運動を取り入れることで、インスリンの効き目が良くなり、血糖値の管理がしやすくなります。血糖値を下げるためには、ウォーキングなどの有酸素と、筋肉に負荷をかける運動が効果的です。ここでは、糖尿病予防に役立つ方法をご紹介します。

有酸素運動

有酸素運動には、ウォーキング、ジョギング、水泳など色々な方法があります。運動不足を感じる方は、まず1日に1,000歩多く歩くことを目指してみましょう。これだけで、糖尿病のリスクを約3%減らせる可能性があります。

慣れてきたら、日常生活での歩行も含めて1日に1万歩を目標にしましょう。こうした習慣を身につけることで、もっと健康的な生活が期待できます。日々の体力作りを楽しみながら、健康的な体を目指しましょう。

レジタンス運動

レジスタンス運動は、筋肉に負荷をかける動きを繰り返すことがポイントです。例えば、スクワットや腕立て伏せ、ダンベル運動などが含まれます。慣れていない方には、椅子からの立ち上がりや正しい姿勢での腹筋、壁を使った腕立て伏せなどが簡単に始められる方法です。

足や腰、背中などの大きな筋肉を中心に全身を使うことが重要です。どれも自宅で手軽に始められるので、ぜひ試してみてください。簡単なものから取り入れていき、筋力アップを目指しましょう。

ヨガやピラティス

ヨガやピラティスは、心と体の両方にリラックス効果をもたらし、ストレス軽減にも役立ちます。集中することで、血糖値の上昇を抑える効果も期待できるのです。また、姿勢を改善し、柔軟性を高めることにも貢献します。

さらに、深い呼吸を取り入れることで、心が落ち着き、精神的な安定を感じられるでしょう。日常生活の中にヨガやピラティスを取り入れると、全身のバランスが整い、より健康的なライフスタイルが実現できます。自宅でも手軽に行えるので、ぜひ試してみてください。

効果的な運動のタイミング

日々の生活から効率よく摂り入れるには、タイミングを見極めて行うことが大切です。自分の生活スタイルに合わせて、最適な時間を見つけましょう。

朝食前

朝食前に運動をすると、血糖値を下げる効果が期待できます。これは、運動によって筋肉が働き、血糖値をエネルギーとして使うため、血糖値が安定するためです。さらに、朝の運動は新陳代謝を促進し、一日のエネルギー消費量を増やす助けにもなります。ただし、起きたばかりや空腹のときにすると、低血糖になるリスクがあるため注意が必要です。適度な水分補給や軽いスナックを取るなど、体の状態に気を配りながら行いましょう。

食後(30分から1時間後)

食後は血糖値が上がるため、運動することでその上昇を抑えることが可能です。血糖値が最も高くなるのは食後約1時間後とされています。そのため、食後30分から1時間後に始めると、血糖値の上昇を効果的に抑えられます。

有酸素運動は血糖値を下げる効果が高いので特におすすめです。さらに、食後の運動は消化を助け、食事からのエネルギーを効率よく使うことができます。軽いウォーキングやストレッチなど、無理なく続けられることから取り入れてみましょう。

就寝3時間前

夜の運動は血糖値を下げるとともに、深い眠りを促進する効果が期待できます。夜は活動量が減り、血糖値が上がりやすい時間帯のため、糖尿病の予防が期待できるのです。

ただし、夜にする場合は、就寝の3時間前までに行うようにしましょう。就寝直前に行う場合は交感神経を活性化させ、寝つきを悪くする可能性があります。もし遅い時間になった場合は、副交感神経を活性化するストレッチやヨガなどが良いでしょう。副交感神経が優位になることで血流が良くなり、筋肉の緩みやリラックス効果も得られます。 

糖尿病を予防する運動量

糖尿病を予防するためには、適切な頻度と時間を守って続けることが重要です。一般的には、週に150分以上の有酸素運動と週に2~3回の筋力トレーニングが効果的とされています。最初は有酸素を10~15分から始め、徐々に時間を延ばしていくのが良いでしょう。1日に20~60分程度が理想です。

まずは通勤時の歩行や階段の利用など、日常生活の中でできる簡単なものから取り入れてみてください。激しい運動や過度な負荷は逆効果となり、体に悪影響を及ぼす可能性があります。短い時間でも継続して取り組むことが大切です。

運動×たんぱく質で筋肉を増やそう

運動によって筋肉がつくと、ブドウ糖の消費量が増え、血糖値が上がりにくくなります。効率よく筋肉を増やすためには、運動だけでなく、たんぱく質の摂取も大切です。特に、体内で作り出せない9種類の必須アミノ酸をバランスよく含む良質なたんぱく質を摂ることが重要です。

良質なたんぱく質を含む食品としては、以下のようなものがあります。

・動物性たんぱく質は、鶏卵、肉類、魚、牛乳など。

・植物性たんぱく質は、豆腐、大豆、納豆、豆乳など。

さらに、プロテインやアミノ酸飲料も手軽にたんぱく質を補う方法です。筋肉量を維持・増加させるためには、たんぱく質を3食均等に摂ることがポイント。特に、朝食ではパンやごはんだけで済ませることが多いため、たんぱく質が不足しがちです。そこで、納豆や牛乳、ヨーグルトなどを1品プラスして、不足しがちなたんぱく質を補いましょう。

まとめ

糖尿病は、日常の工夫で予防できる病気の一つです。適度な運動を取り入れることで、インスリンの働きを改善し、血糖値のコントロールがしやすくなります。これにより、糖尿病の発症を防ぐことができます。

毎日でなくても、週に数回を習慣化することが大切です。有酸素や筋力トレーニングを続けることで、健康的な生活を維持できます。糖尿病を予防し、健康な日々を過ごすために、少しずつ運動を取り入れてみましょう。

自分に合った食事や運動法が気になる方や、「もしかして糖尿病かも…?」と感じることがあれば、専門の医療機関にお問い合わせください。湘南台しらがクリニックでは、糖尿病などの生活習慣病にも幅広く対応していますので、少しでもご不安な方はお気軽にご相談ください。