失敗しない進学塾の選び方は？

お子様の入学や受験の時期になると、塾選びを検討する保護者は多いでしょう。しかし、どうやって選べばいいのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。「個別指導塾と集団塾ではどちらが子どもに合っているのか」や、「気になった塾のどこを見て選べば良いか」など、さまざまな疑問をお持ちの方もいると思います。

この記事では、失敗しない選び方の基本や、気になって情報収集をした塾のチェックポイントについてご紹介します。ぜひお子様の塾選びの参考にしてみてください。

失敗しない塾選びの基本は？

塾に通う目的は、成績の向上や高校受験などさまざまです。選ぶ時はこの目的を明確にすることが大切です。その後、子どもに合った授業形態や費用帯などをしっかり調べることで、最適な塾を見つけることができます。ここでは、失敗しないための選び方の基本的なポイントについて見ていきましょう。

子どもにあった授業形態で選ぶ

塾には主に3つの授業スタイルがあります。それぞれの特徴を理解することで、自分に最適な学習方法を見つけることができるでしょう。

・個別指導塾の特徴

個別指導では、講師が1対1から6人までの少人数で指導します。ここでは、一人ひとりのペースや苦手な部分に合わせた細やかなサポートを受けることが可能です。このスタイルは、自分のペースで学びたい方や、多人数の前では質問がしにくい方、また講師とじっくり信頼関係を築きたい方に向いています。

・集団塾の特徴

集団塾は、多くの生徒が一緒に授業を受けるスタイルです。講師が大勢の生徒に対して指導を行い、学校の授業に似た形式です。仲間と共に学びながら、互いに刺激し合うことで、やる気を引き出すことができます。この形式は、友達と切磋琢磨しながら勉強を進めたい方や、自分から積極的に質問できる方に適しています。

・映像授業の特徴

映像授業では、録画された授業を視聴しながら学ぶスタイルです。自分の時間に合わせて授業を受けられるため、スケジュールに柔軟に対応できます。自分のペースで学びたい方や、好きな時間に学習を進めたい方に適しています。また、再生や巻き戻しができるので、理解できるまでじっくり学ぶことが可能です。

目的別に個人・大手の塾を選ぶ

個人経営と大手の学習塾の主な違いは、受験する学校の情報量です。ここでは、具体的な特徴ついて見ていきましょう。

・個人経営塾の特徴

地域に根ざした個人経営塾は、地元の学校や試験情報に詳しいことが多いです。地元の受験対策に特化しており、地域の学校に合った学習サポートを提供しています。地元の学校を希望するお子様には、非常に強力なサポートを受けることができるでしょう。

・大手学習塾の特徴

大手学習塾は、全国的な情報を幅広く持っているのが特徴です。最新の試験傾向や偏差値の動向など、広範な情報を基にした指導が行われます。より広い地域や難易度の高い学校を目指している場合、大手の情報量が役立つでしょう。

通いやすいかどうかで選ぶ

自宅や学校からの距離と通いやすさは、重要なポイントです。通いやすい塾を見つけるために、アクセスの良さや通う方法を確認してみましょう。保護者の送迎が必要かどうかも重要な確認事項です。お子様がひとりで通う場合、特に夜遅くに帰宅する際の安全性も考え、近くに電車やバスの路線があるかを調べておくと便利です。

授業料などの費用で選ぶ

授業料を考慮する際には、先生一人あたりの生徒数が少ないほど料金が高くなる傾向があります。また、春期や夏期、冬期の特別講習には追加費用がかかることが多く、テスト対策が別料金の場合もあります。そのため、全体の費用を前もってしっかり確認することが大切です。特に、通常の授業料に加えて発生する費用についても把握しておくと、予算を立てやすくなります。

たとえば、新潟市にあるTDK高校進学塾大学受験予備校では、入塾金や維持費などの費用がないため、低額料金で授業を受けることが可能です。また、少人数クラスと個別指導の2つの方式が選べるため、お子様に合ったカリキュラムで学ぶことができます。

気になった塾のチェックポイント

実際に気になった塾をいくつかに絞ったあとは、資料請求をしたりして情報収集をしたりすると思います。ここでは、その際に確認しておきたいポイントについて掘り下げましょう。

入塾前に体験会や講習が受けられる

入塾前に体験会や講習に参加できるのは、大変役立ちます。体験会に参加することで、どのようなテキストを使用しているか、授業の進め方、教室や先生の雰囲気などを詳しく知ることができるのです。また、他の生徒の様子を見て、どんな子どもたちが通っているのか、落ち着いて勉強できる環境か、質問しやすいかなども確認できます。すぐに通う必要がなければ、春期・夏期・冬期の期間限定の講習に参加してみるのも一つの方法です。

合格率が確認できる

塾を訪れると第一志望合格者や難関校合格者○○名～という張り紙をよく目にします。これを見ると希望の学校に合格している人が多く魅力的に感じるかもしれません。しかし、重要なのは通っている生徒のうち、何人がその学校を受験し、何人が合格したかです。たとえば、100人が受験して10人が合格した場合の合格率は10％ですが、10人が受験して全員が合格した場合の合格率は100％になります。同じ合格数でも、受験者数によって合格率が大きく異なります。体験や見学に行った際には、何人が受験して何人が合格したのかを確認すると良いでしょう。

環境や設備が充実している

授業形態や費用だけでなく、設備が充実していることも重要です。授業形態によって必要な設備は異なりますが、特に次の点に注意しましょう。自習室が毎日利用できるかどうか、受験に関する情報や資料が豊富に揃っているか、教室以外に食事ができるスペースがあるか、セキュリティがしっかりしているか、などです。特に自習室は、テスト期間や受験前に満席になりやすいため、生徒の数に対して十分な席があることが理想です。

講師の在籍期間が長い

講師の入れ替わりが少なく、在籍期間が長い塾は信頼できます。一年間を通じて責任を持って指導してくれることで、信頼関係も築きやすく、お子様も安心して学ぶことができます。個別指導では特に、お子様の得意不得意を理解した上で指導してくれる講師が望ましいです。

しかし、最初は良くても、授業が進むにつれて講師が合わないと感じることがあるかもしれません。その際、講師の交代が可能かどうか、どのように相談すればよいかを見学や体験の際に確認しておくと安心です。何かあったときにしっかり対応してくれる所を選ぶと良いでしょう。

テスト前対策を授業に取り入れている

テスト前に、対策授業を行ってくれる塾は安心できます。こうした所では、それまでのテスト範囲の総復習をしっかりサポートしてくれるため、点数の向上に直結します。さらに、補講では生徒一人ひとりの理解度に合わせた指導が行われることが多く、苦手な部分を重点的に復習することが可能です。これにより、生徒の自信が高まり、テスト本番でも実力を発揮しやすくなります。成績アップを目指すなら、このようなサポートが充実している塾を選ぶと良いでしょう。

まとめ

様々な塾選びのポイントをお伝えしましたが、まずは通わせる目的を明確にすることが大切です。そして、気になる塾を調べ、実際に体験や見学をすることをおすすめします。お子様が安心して学べる環境を選ぶためには、しっかりと情報を集めることが必要です。複数の塾を比較検討し、お子様に合った指導を提供してくれる塾を見つけましょう。