リフォームは重ね着で考える
米国では、家族構成が変わったりすると中古住宅を買い替えたりすると言われています。日本ではあまりそんなケースは聞かないのでピンとこないかと思いますが、基本的に「住まい」というのは、家族構成が変わると住みにくくなるのは必然的なものと言えるでしょう。そんなとき日本では、米国のように買い換えるという考え方よりも「リフォームをしよう」と考える人の方が多いそうです。日本の中古住宅市場というのは、米国の28分の1なのだそうです。日本での中古住宅売買が盛んになると、廃材問題も少なくなるのではないかといわれているそうです。
これからの社会はできる限り廃棄物の削減とリユースを心がけていくのが、長寿の家、住まいづくりというのが求められているといえるようです。そこで注目したいのが、中古住宅を長持ちさせる方法の中に「重ね着」のアイディアが取り込まれていることです。これは、劣化した材料の上に新しい材料を重ねていくというものだそうで、廃材の排出を抑えることができ、剥がす手間代というのも削減することができるそうです。
屋根工事の場合、化粧スレートが葺かれている場合には、一回目のリフォームでは防水塗装で雨漏りを防ぐということをして、二回目のリフォームでは軽い銅板を重ねて葺くということをするそうです。衣服の重ね着は空気の層をうまくコーディネートすることで保温効果を高めたりするかと思いますが、建物も同じで、適材適所に施工することが大切だそうです。そのさい、決して着ぶくれさせないということもポイントになるそうです。モルタリングの外壁なら、一回目のリフォームで弾性塗料を塗布してひび割れを埋めて、二回目にはサイディングを重ね張りするといった具合だそうです。内装やフローリングの床やクッションフロアなども同じように重ね着の発送でリフォームすると良いそうです。