美容院の二極化
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「現在の形の理容店・美容院が半分になる」と言ったら、「そんな馬鹿なことはない。もしそうなったら、髪の毛を切りたい消費者はどこへ行けばいいのか」と反論される方もい
ると思います。ここで私が言いたいのは、「現在の形の」ということであり、理容・美容業は形を変えて成長していくと思います。現在のような不況下でも、年に一、二割売上げを伸ばしている店もあれば、来店頻度の低下などから売上げが落ち込んでいる店もあります。このような二極分化は今後、ますます顕著になるものと考えられます。その理由は、繁盛店は来て欲しいお客さんが見えており、そのためにどんなサービスをしなければならないかが分かっているのに対して、衰退店は、特徴を出そうとしないからです。ちょっとしたことのように見えますが、経営上はこの差は決定的で、日常の仕事に表れます。
そして、繁盛店に比べて衰退店の数は多く、衰退店の数が減ることにより、理容店・美容院全体の数も減少していくものと考えます。理容店は後継者難などから、廃業数が開業数を上回っています。美容・理容所数の推移が廃業数を上回っていますが、この背景には、ファッション性を前面に打ち出すことにより、顧客を獲得することができ、理容店に比べて単価も高いことから、美容院の後継者でない外部からも新規参入が行われているためと見ることができます。
美容院ブームも含めて、美容院・美容師の数は増加していますが、今後は技術に問題がある店を中心に淘汰が始まり、店の数は、減少に向かっていくものと考えます。